次の瞬間、割井君は手から血をふき出しながら、うずくまりました。
僕はそれを見て、不思議と笑みがこぼれました。
こんな事もあろうかと持って来ておいて良かったです。
僕の右手には、先程おしりのポケットから取り出した、家庭科室から持ってきた果物ナイフ。
「いてえよお! いてえ! うわあ~ん!!」
泣き叫ぶ割井君。
その声を聞いたからか、算数の先生が駆けつけてきました。
「な、何をやってるんだ井内君!!」
「割井君が悪いんだ。全部割井君が悪いんだ」
その後、お母さんやお父さん、先生におまわりさん、いろんな人と話をしました。
意味が分からない事に、僕だけが悪いという事で話が落ち着きました。
……僕は今、学校をやめさせられ、オリの付いた施設で暮らしています。
僕と話してくれる人は全くおらず、毎日とっても寂しいです。
-BAD END-