僕の名前は井内 友也。
11歳の小学生です。
僕は内気な人間です。
だから、友達がいた事も全然ありません。
下校の時もいつも一人ぼっちでした。
いえ、それならまだ良かったかも。
「おい、井内!」
またです。
それは同じクラスで一番体が大きくて強い、意地悪な割井君の声でした。
「暇なら『ゆっちゃんダコ』買ってこいよ。オイスター味のやつな!」
「う、うん……」
割井君は僕をパシリにします。
断ると殴られるので、僕は言う事を聞きます。
お金は割井君に渡されるので、証拠はなし。
誰かに相談する事もできないのです。
そんなある日の事、帰っている僕に、上も下も真っ黒い服を着て眼鏡をかけた、気味の悪い顔の男の人が声をかけてきました。
「君……寂しそうに帰ってますね……」
⇒返事する
⇒逃げる